自作陶芸窯


娘のホームページ
最近の作品は本ページで
紹介している自作窯で
焼いています

陶芸窯が完成して2年の年月が過ぎてしまいました。5年位前娘が陶芸を始めたので、「窯を作ってやる」と娘に言ったものの、昭和29年、小学4年の時、先生が楽焼の窯を作るのを手伝ったことが有るので、大人になれば何時でも出来ると決めていました。
しかし、最近は町の中で蒔きを焚いて、煙を出すわけには行かないので、電気窯を作るのが一番良いようです。
電気窯を作ると決めて、いろいろなところで「電気窯を作る」と話すたび、「素人にはできません」と誰もが否定的な言葉ばかりで、耐熱、断熱、高電圧、絶縁体についての専門的な知識が無いので、スタートが遅れました。が、
この間に素人なりにいろいろな所で知識を積み重ねるうちに、備前焼の登り窯の専門家で材料はそろえてあげましょうという人が現れ、スタートを切ることになりました。
まず、窯の外部の鉄での製作は、いつもボディビルの器具をスケッチから設計、図面から製作しているので問題無し。
耐火断熱レンガを加工して、発熱体を入れて、窯の内部の組み立て、外部のへの発熱体を出して配線。ここが今までに経験したことの無い工程、どんな作業も、私は生まれつきの勘の良さと、器用さで、プロに近い作業をやってきたが、高圧電流で1300度の高温に絶えるものを作るので少しは不安でした。
希望のサイズだけ話して、これに必要な材料はすべて揃ったとの連絡をいただき。2007年4月22日、材料を受け取りました。



2007年4月23日
早速次の日から材料の確認。まず一番知識の無い、耐熱、断熱レンガの加工が自分の持っている器用さと、工具で加工できるのか一番気になっていた。
しかし、このレンガは耐火煉瓦と違って、軟らかく軽いので難しい工具は必要ないし、テクニックも必要なく加工できそうなので、安心した。
このレンガの耐熱温度は1500度と信じられない品物だ。
レンガのサイズはw230xd114xh65ミリの大きさです。
重さは1030グラム    コストは1枚460円   70ケ購入
次にカンタル線を加工した発熱体。こんなか細い針金が1800度まで温度をあげ、耐えられるとはすごいものです。
いらないような場所で曲げたり、切断したりしてみると、普通の鉄よりは硬く、ステンレスと同じか、それより少し硬い感じなので、力には自信があるので、少しの狂いは力で加工出来ると、判断
この写真は窯の下部の発熱体です。
この写真は壁の右サイドと正面の物で、1本の発熱体で出来ています。
このカンタル線は直径2ミリで、コイル内径10ミリなので外径は14ミリ。
これと正反対の向きに作られたものが、左面と後ろの壁にセットされます。

この線は発熱に関しては、結構専門的な線で、ニクロム線の800から900度とは、だいぶレベルがちがうものです。ドイツ製との事、加工賃込みで16.000円
このサイズで6キロワットになります。これは私の家のバックヤードの工場に5キロの溶接機が入っているので、この引き込み電力のキャパに合わせて窯のサイズを決めました。
発熱体のレンガ、耐熱フエルト、鉄板を通過するときの絶縁物、電気の配線受け、つり天井を止める、耐熱ボルト、温度センサーを入れる、耐熱の
穴の、ケース等のサイズを確認して、鉄板の加工のためのサイズを決定。

4月23日
図面が仕上がり、早速、鉄板を注文。
4月25日
次の日には鉄板が到着。
鉄板の加工はボディビルの器具製作を40年やっているので、自信満々スムースに仕事が進みました。

外枠が完成したので、耐火断熱ボード、フエルト、レンガを入れたらどうなるか、発熱体の線の入口、出口の確認。

5月2日
レンガをセットすると重くなるので、その前に足をつけて加工しやすく。
さらに移動も娘が、簡単に出来るようにキャスターをつけた。
いよいよ、窯の本番の耐火断熱レンガの加工。
今回の作業で経験の無いのが、この作業。
しかし、子供の時からいろいろな物を切ったり、削ったりしているので、
材質が軟らかいので、簡単に思う方向にカットできるので、何のストレスもなく仕事が進んでゆく。
発熱体のカンタル線が入る位置、引き出す位置、線の上下に曲がる方向、コイルが入るスペースに注意して加工。
また断線したときに取り出しやすく、しかも通常はコイルが飛び出てこないように注意が必要です。

5月8日
レンガを積みながら、線が入ってくる位置、角度、コイルの入るスペースなどを確認しながらの加工。
完成間近。
5月10日
窯の一番上のステンレスのアングルでフエルトを止める加工をする。
作業に必要な道具の加工をしているところ
何でも、臨機応変に、その場その場で対応出来ると自分に言い聞かせて作業を進めている、作業風景
レンガの加工、カンタル線の配線が済んだ所で、すべての材料を取り出して、組み立てる順番に整理して並べ、いよいよ耐熱セメントでレンガを固める作業です。
初めての経験なので、床、壁の下から積みながら配線も同時に行います。
まだまだ、微調整する所も所どころ、
本当の最終段階に入り、今まで、ボツボツやっていたのに、少しは慎重な作業風景

5月10日
レンガ積みは完了。一番上のフエルトを加工して、ステンレスのアングルで抑えるようにセットすれば、窯の本体下部は完成。

5月11日
天井になる蓋の裏側部分、耐火断熱で一番軽い、フエルトを表面は使用、内側はボードを接着剤で止めて、。
4ケ所はボルトで吊り上げ、サイドはステンレスのアングルで押さえます。

5月12日
完成した窯内部。素人で初めての経験なので、セメントがレンガについてスッキリとしていないのは、辛抱して

下部の穴は本焼きの最後にガスで焼成をする時に炎が出る口です。

5月17日
コンントロールボックス配置がどうも、私の思うように出来ていないが
早く試運転したいのので、このまま進めて、暇なときによく考え配置を代えるとして、ひとまずプロのアドバイスのとうりに配線、セットしてのテスト。
コントロールに必要なパーツ 85.000円



何も作品は入ってないが、まず漏電のテストをしてから、次に温度の上がり具合を知りたかった。
1時間で600度 2時間で1000度 3時間15分で1200度達成。

電気をOFFにして、30分で1100に、1時間で715度、3時間で600度
24時間で300度36時間で150度。
100度近くになると少し窯の蓋を開けて、外気を入れて冷ますのでデーターをとってない。
このデータを窯の専門家に見せるとなかなか断熱性能の良い窯だと 
お褒めの言葉をいただきました。

5月18日  目標達成の記念の日
5〜6年かかった、陶芸の窯、自作の目標が達成出来た瞬間だ。
早速、空テストに続いて、素焼きの本番。テスト用に娘が作っておいた、いろいろな作品を入れてテスト開始。

5月18日
初めての、テスト用の作品を入れての素焼きの本番テスト

5月20日
焼き上がり。近い内に、窯の設置スペースを決めて、建物を作るか、部屋を作る予定。

5月25日
とりあえず、完成を記念して家族で陶芸にトライ。
娘の指導に耳を貸さない私はあまり出来栄えが良くない、漬物の鉢になりそうなものが出来ました。
嫁さんは未経験なので娘のアドバイスを素直に聞き入れ、結構きれいな皿が出来ていた。
最後にこのコントローラーのボックスの配置と、大きな箱の中はがらがら
なのに、外には、左の写真のように、いろいろなものが出ている。
近い内にこれらを内側に入れて、スッキリとさせて、使いやすいように配置し、メーカーの製品に負けないようなものに仕上げようと思っています。

約1ケ月で、完成した陶芸窯、
早速、次は前開きで、今回の3倍の15KWの窯の案がまとまりつつあります。
普通の人は陶芸作品に興味もちますが、私は窯に興味が沸いてきます。これが、私の作品かな。